室内飼いの猫の避妊、去勢手術の必要性、タイミング、費用はどのくらい?
今回は室内飼いの猫の避妊・去勢手術について調べた事と、実際に受けた去勢手術のタイミングと費用をご紹介します。
避妊手術の必要性は?
1. 健康リスクの低減
- 避妊手術(雌猫): 避妊手術を受けた雌猫は、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、子宮癌などのリスクを減らすことができます。これらの病気は治療が難しい場合も多いため、早期に避妊手術を行うことが健康を守るためにも重要です。
- 去勢手術(雄猫): 去勢手術を受けた雄猫は、前立腺肥大や睾丸癌のリスクを減らすことができます。また、去勢により性格が穏やかになる場合が多く、ストレスや争いの原因となることが少なくなります。
2. 行動面での改善
- 雌猫: 雌猫が発情期に入ると、騒がしくなったり、外に出たがることがあり、これを避けるためにも避妊手術が有効です。
- 雄猫: 去勢手術により、雄猫のマーキング(尿スプレー)や喧嘩が減少し、家内での問題が少なくなります。
3. 飼い主の負担軽減
- 妊娠中や出産後の猫には手厚いケアが必要です。また、雄猫は繁殖期に鳴き声が大きくなったり、マーキング行動が増えることがあります。これを防ぐためにも、避妊・去勢手術は飼い主にとっても生活を楽にする手段となります。
4. 社会的責任
- 避妊や去勢は、猫の無駄な繁殖を防ぎ、動物が過剰に増えてしまうことを防ぐため、飼い主としての責任を果たすことにもつながります。また、地域社会でも野良猫による問題が減少するため、社会的にも望ましい行動です。
我が家では猫に健康で長生きして欲しい、ということで手術を受けることを決めました。
避妊手術のタイミングは?
避妊・去勢手術は通常、生後6ヶ月前後に行われることが多いですが、獣医師と相談して最適なタイミングを決めることが重要です。
我が家ではワクチン2回目の接種の時だったと思いますが、避妊手術のタイミングを獣医さんに相談し、生後6ヶ月のタイミングでやりましょうということになりました。
猫を保護した日からちょうど4ヶ月後(推定月齢6ヶ月)のタイミングで去勢手術の相談に病院へ行きました。
獣医さんがお玉ちゃんの外観を見て、「もう手術できそうだね」、ということで手術の説明を受けます。
- 手術は麻酔時間がおよそ30分ほどで済む
- 前日夜と当日ご飯は抜く
- 手術は午前中に行い、当日夕方帰れる
- 術後は切った部分を接着剤のようなものでくっつけるので抜糸はない
- 手術部分を舐めすぎたり気にしすぎる場合はカラーをつけるが、基本無しで大丈夫
- 術後ご飯の量は普段より少なめから元に戻す
- 経過を観察し、特に何もなければ術後の診察は行かなくて良い
大体、このような説明だったと思います。想像していたより短時間で手術が終わるのと、抜糸もなくカラーもつけなくていいというのが猫本人にとっても負担が少なく済むだろうと感じました。
避妊手術の費用は?
雌猫の場合、卵巣のみの摘出と、卵巣と子宮両方の摘出の手術があるようですが、およそ10,000円から40,000円ぐらいが相場のようです。
雄猫の場合、我が家の実際の費用がこちらです。相談と事前診察から10日後に手術を受けました。
診察料 | 700円 |
去勢手術 | 10,000円 |
爪切り | 500円 |
合計 | 11,200円 |
想像していたより費用はかからなかったなという印象です。ちなみに、「寝ている間(麻酔が効いている間)にやってほしことはありますか?爪切りとか・・・」ということで、爪切りをお願いしてみました。さすが、とても綺麗に切り揃えられていました。
手術を終えて
手術が終わりお迎えに行きました。キャリーの中で体をぎゅーっと縮こめていました。手術は無事に終えたことと、摘出したお玉ちゃんを見せてもらい、お家に帰りました。
術後は麻酔が残っている場合があり、ぐったりしていることがあると聞いていましたが、家に帰ってからはずーっと覚醒状態?のような感じで、目がギラギラ、抱っこさせてくれない、興奮状態が夜中まで続きました。
もしかして相当嫌な思いをして、病院に連れて行った私が嫌われてしまったのかも、と思っていましたが、次の日には落ち着きを取り戻し、普段通りになりました。この頃、我が家で保護してからやっと膝に乗って眠ってくれたりするようになっていたので、普段通りに戻ってくれて本当に良かったです。怖い思いをさせてしまったね、ごめんね、という気持ちが溢れました。
術後の経過は良好で、傷口を舐めることはありましたが気にしすぎることもなく、触ると少し固くなっていた接着部分も1〜2週間ほどで無くなっていました。
避妊手術は人間都合なので正当化しようとは思いませんが、これからもずっと家族で、幸せを感じて過ごしてもらえるように接していきたいと思います。
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